妖刃?

グレステンの733TSKです、下は改造後でまったく異なる刃付けにしてあります。

大型の鯛やカンパチ、サワラなどの下ごしらえにはかかせません。
独特の凸凹で身離れがよく、しかも切れます。
新品では7/3か8/2くらいの両刃ですが裏を研ぎたおして片刃にしています。
表は、はまぐりを付けず柳刃以上の鋭さにしてシノギから刃先まで一直線のベタ研ぎにし
45度くらいで比較的に大きめの糸引き(5000番で3回から4回)にしています。
少し厄介なのは粘りがある分、カエリがしつこい事です。
研ぎのポイントは表を5000番程度の仕上げでおさえて、裏に出る糸引き後のカエリを
12000番で切り、それでも残るカエリは新聞紙で研いで残らず取ります。

「包丁に追われる」って感じで、なぜか手が速くなります。
しなやかなのに使い込んでも霞のようにハガネに引っ張られる刀身の狂いが無い。
家で食べる分なら出刃とこの一丁で刺身まで引いてしまいます。

原型をとどめないほど形が変えてあります。
使い手の好みでどのように改良してもきっと使えると思います。

2010年 11月 05日 | Others



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