Archive for 10月, 2008

大漁です




6時に篠島港を出港、ポイントは前日に4キロの鯛を上げた野島沖12ヒロのポイントです。
潮の速い時間帯はスズキとハマチ、塩焼きサイズの小鯛だけでした。
やっぱり下げ潮は食わんなあ、早めに上げ潮ポイントに引っ越すかと、考えはじめた瞬間に来ました。
しかも立て続けに2枚。

潮が上げ潮気味に変わったので引っ越しましたが、やはり時間的にタイミングを逃し
すでに速くなっていた潮にひたすら我慢、夕方のチャンスは2枚食わせたもののサルカンが千切れて一枚をバラしてしまいました。
「逃がした魚は大きい」の例えどおり一番重量感がありました。
大物をバラしたせいかその後はアタリがなく5時に帰港しました

釣り上げた3枚は3.4キロ、4.1キロ、5.7キロでした。
画像からは分かりにくいと思いますが、まわりで泳いでいる小さな鯛が塩焼きサイズです。
すべて水槽に活かしました。

釣果    大鯛3枚、スズキ1〜2キロを4本、ハマチ6、黒鯛4、塩焼きサイズの鯛20くらい、その他マゴチ、カワハギなど
撒き餌は6ヒロ上げた層に集中させ、潮ぬるみの時間帯は上から撒きました。
大物はすべてオモリ無しのふかせ釣りなのではっきりしたタナはわかりませんがイメージとしては海底から4〜5ヒロくらいと思います。

久々の大漁でした。



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2008年 10月 31日 | fish on ! | 大漁です はコメントを受け付けていません

気になるお宿

写真工房スマイルさんからのお便りで素敵なお宿を教えていただき、さっそくサイトを開いてみました。
長野県南部に位置するペット連れ専用のお宿大鹿村の民宿かわらしまさんです。
HPは、モノクロ基調でトップを見た瞬間からお部屋は?お料理は?と次を開きたくなるサイトです。
お宿のくくりとしては民宿になっています。
「民宿」というのははっきり言って難しいのです。
民宿というだけで選択肢から外すお客さまもかなりおられます。
これは事実だからどうしようもない。自分のポジションから離れずに背伸びせず出来る限りのおもてなしを心がけるしかない。
かわらしまさんは、お値打ちな料金設定でありながら、お客さまが時にいだくかもしれない民宿への
ある種の不安をまったく感じさせないお宿です。
オーナー夫妻のセンスがいいんでしょうね。
民宿を営む同業者としても、魅力的な宿です。

やれ○○特典だ、やれ○○限定サービスだととか、そんなコピーはどこにもない。
静かに淡々と控えめに、施設やお料理を語っていますが、行間にオーナーの熱い想いとお客さまへの心配りがあふれています。

料理のページでは、ありきたりの料理画像ではなく季節の食材や生産者をきちっと紹介している、
とても大切な事ですね。

テレビもインターネット環境も無く、携帯も圏外と書いておられます。
こんな宿で一週間くらい過ごせたら南信の澄んだ空気と、すてきな料理で身も心も浄化されるでしょう。

海にかこまれた篠島の住民としては、ぜひ行ってみたい宿です。



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2008年 10月 27日 | Shop & Travel | 気になるお宿 はコメントを受け付けていません

太平洋に一滴の思い

割り箸・・・日本国内で年間250億膳、木造住宅で2万軒分の割り箸が使い捨てられています。
環境問題として、割り箸、洗い箸問題は多くのデータの中でどちらが環境にやさしいか議論が分かれています。

割り箸から見た環境問題  ←長文です

単純に経費として計算すれば現状では割り箸の方が安くなっています。
しかし日本製割り箸と聞いて使っていたが実は中国製(失礼)だった、とか笑えない話も聞きました。
それならば熱湯での沸騰消毒やアルカリ性洗を使った高温水の食器洗浄器に耐える
国産で製造元がはっきりし、安全基準をクリアーしたプラスチック箸の方がいいんじゃなかろうか?
スプーンやフォークは洗い使いで、なんで箸だけが使い捨てなんだ?  等々

1年ほど女将と議論の末、南風では割り箸の使用を止めることにしました。
篠島の小さな宿が割り箸使用をやめても太平洋に一滴の効果かと思いますが
よい方向ならば一つずつ変えていこうと思っています。

心情的にどうしても割り箸の方が・・・と、思われるお客さまもおられると思います。
その場合は割り箸をご用意しますのでお申し付け下さい。



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2008年 10月 23日 | Ecology | 太平洋に一滴の思い はコメントを受け付けていません

楽しい事を考えてみる

庭のブルーベリーが紅葉の気配です。

海抜0mの篠島の暮らしでは空気の薄い山が恋しくなります。
6、7月の花の山、紅葉も終わりめっきり静かになる冠雪直前10月の北アルプス
正月の八ヶ岳や蓼科山登山は心の充電には大切なイベントです。

中でも蓼科山は特に好きな山です。
蓼科山頂ヒュッテから花の便りが届く6月になるとコイワカガミが恋しくてそわそわします。
ランプの光の下でヒュッテの米川さんから植物や鳥の話を聞くのは楽しいひとときです。
正月登山では早朝から歩きはじめ昼に山頂に立ち、天気さえよければ
北アルプス、富士山、中央、南アルプス、八ヶ岳の眺望が独り占めです。
そして雪まみれになってころがるようにかけ下り、蓼科親湯でゆったり温泉三昧・・・・・・・・

はよ来い正月
篠島の海に北西の風が吹き始めると子供のように正月のお休みが待ちどおしくなります。

画像はザックのおにぎりも凍り付いた蓼科山頂でへたりこむ女将です。



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2008年 10月 19日 | Shop & Travel | 楽しい事を考えてみる はコメントを受け付けていません

としより犬のボーイ




としより犬のボーイは13才でした。

人間だともう立派なおじいちゃんです。
白い体に茶色のブチ模様があって、玄関の脇に置かれた犬小屋から、頭をだけ
ちょこんと出して、家の前を通り過ぎる人の姿を見ているのが大好きでした。

近所の家で生まれた雑種の子犬を、会社帰りお父さんが「あんまり可愛いから」
ともらったきたのがボーイと家族との出会いでした。

年を取ったボーイは少し足が悪くなって昔のように早く走れなくなりましたが
それでも家族はボーイにいつも声を掛けて頭を撫でることや、朝夕の散歩を
忘れませんでした。

夏のある日、親戚のおばさんがやってきました。おばさんはお母さんが
持ってきた麦茶をゴクゴクと飲み干すと、おでこにタオルを当てながら言いました。

「そうだわ。あのね、うちの隣で可愛いマルチーズの赤ちゃんが生まれたのよ。
 でも、全部飼いきれないからって、飼い主さんがもらい手を探してるのよ。
 ねえ、どう?小型犬だしちゃんと血統書もついているのよ。人助けだと思って
 頼まれてくれないかしら」

その夜、お母さんが夕食の時におばさんの話をすると、家族はみんな賛成しました。

「ボーイももう年だし、一緒に飼ってもケンカしたりしないだろう。小型犬も可愛い
 だろうしな」

「血統書もちゃんとついているんだけど、今はなかなか犬をもらってくれる人が
 いないらしくて。もらってくれるだけで有り難いそうなの」

「子犬が来たらボクが一番に散歩に連れていくんだ」

「ダメだよ、ちゃんと予防注射してからじゃないとね」

「そうね、また色々わんちゃんの為に買い物しなくちゃね」

その頃ボーイは前足にあごを乗せて、丸いお月様をまぶしそうに見上げていました。


「わあ、ちっちゃいね」

家にやってきたマルチーズの赤ちゃんは、まるでわた菓子のように真っ白で片手に乗って
しまうほど小さい犬でした。お父さんはその子犬を抱き上げてボーイの前に連れてくると

「ほら。こりゃ、うーん。ボーイの…孫ぐらいかなあ。はじめまして。ボーイおじいちゃん
 よろしくね」

と言いながら子犬にこくんとお辞儀をさせました。

「ねえねえお父さん、早く早く。」
「おう。わかったわかった」

その日はそれから誰も家の外に出ることはありませんでした。
ボーイは時折ドアのすみっこを前足でガリガリとかきましたが、そのあとは犬小屋に
体をすっぽり隠して寝てしまいました。


「コラコラ、ひもをかじっちゃダメだよ。マーチ!見て見てお母さん」

「だって初めて首輪を付けるんだもの、マーチだって嫌がるわよ」

予防注射も終わってマーチと名前を付けられた子犬はいよいよ散歩に出ることになりました。
首には真新しい可愛い首輪が付けられていました。

ボーイも散歩に連れていってもらえると思って、くるくる回ってシッポを振りました。

「2匹一緒はまだ無理ね。ボーイはお父さんが帰ってきてからよ。後でね」

「お母さん早く早く。あーもうおしっこしてるー」

「ほら、車来てるじゃない!気をつけなさいよ。おいでおいでーマーチ」

ボーイが首に付けている色あせてすり切れそうなこの首輪は、自分と家族との長い歴史の
証でありたいとボーイは思っていました。

夕焼けがボーイの背中に赤く広がっていきました。


季節が一つ流れました。


日曜日、おじいちゃんが遊びに来ました。人なつこいマーチはおじいちゃんを見て、玄関から
飛び出し嬉しそうにシッポを振ります。

「ほほー。これがえーっと何とかチーズっていう犬か」

「マルチーズだよ、おじいちゃん。マーチって言うんだ」

「ああ、そうそう。マーチかい。何と小さいもんじゃ。ボーも最初はこんなもんだったなあ」

おじいちゃんはボーイを「ボー」と呼んでいました。

「さあさあ,どうぞ上がって下さい」

「ねえねえおじいちゃん、マーチはお手もできるようになったんだよ」

「ほー。お利口さんだ。ちょっと待てよ。ボーにも挨拶せんとな」

ボーイはきちんとおじいちゃんの前に座るとまっすぐな瞳でおじいちゃんを見つめました。

「なんだかボーも急に老けたか。ん?ちっこいのが来て構ってもらえんだろ。
 今日は夕方にじーちゃんがボーの散歩連れていってやろうな。ジジイ同志もいいわな」

おじいちゃんはボーイの顔を両手ではさむとゴシゴシと撫でました。

「さあ、ボーよ。散歩するか。あのちっちゃいのはやかましくていかん。年よりは年より同志に
 限るわな。はっはっは」

首輪にリードを付けるとボーイはのっそりと犬小屋から出てきました。
二人はゆっくりと歩き出しました。

散歩の途中でボーイは「ゼッゼッ」と咳をするとその場から動かなくなりました。

「ボー。家までもうすぐだからガンバレや。ボーの好きな牛肉も持ってきたから晩ご飯は豪勢ぞ」

ボーの口から白い泡が出てきました。おじいちゃんはあわててボーイを抱きかかえると
近所の動物病院に飛び込みました。

「だいぶ前から調子が悪かったんじゃないか、って獣医さんがな。心臓がいかんらしい。
 だいぶとな」

「そういえば最近は散歩もあんまり行きたがらなかった感じがあったけど」

「子犬に気を取られてボーのこと、ちゃんと見てやらんかったか」

「そんなつもりはないけど。でもそんなことがまったくなかったとは…言えないわね。
 ごめんね。ボーちゃん。おじいちゃんの言うとおりかも知れないわ」

「おじいちゃん、ボーイは死んじゃうの。ボクが遊んであげなくなったから?おじいちゃん
 ボーイは死なないよね」


家族の集まる居間に毛布が敷かれて、そこでボーイは横になっていました。

「年よりはな、寂しいもんさ。別に特別扱いして欲しいとは思わんがやっぱり家族じゃからな。
 忘れられたら家族じゃなくなるんじゃの、なあボーよ。」

ボーは薬を飲んで静かに眠っていました。

昼間、家にはだれもいないくなってしまうので、ボーイが落ち着くまでおじいちゃんはこの
家にいることになりました。ボーイは日に日に弱りましたが、おじいちゃんの膝枕で昼寝を
したり、家族みんながボーイの周りに集まって色んな話をするようになりました。

走ったり一緒に遊んだりすることはもうありませんでしたが、ここにボーイがいるだけで
家族は集まり、幸せな時間を過ごしました。幼いマーチもまるで父親によりそうように
いつもボーイの傍らで過ごすようになりました。


ある日。

おじいちゃんがボーイの横で新聞を読んでいると、ボーイは急に体を起こしてさかんに
シッポを振りました。しかし、目は焦点があっておらず、すぐにまたフラフラと倒れ込んで
しまいました。

おじいちゃんはボーイにその時が来たことを知りました。

「ボー。昔のことを思い出してるか。何も言わんでよう頑張ったな。そうよボー。わしが死ぬ時には
 ボーが迎えに来て、ばあさんの所まで連れてってくれ。迷わんようにちゃんと迎えに来てくれよ。
 忘れずにちゃんとな。ボー約束じゃ」

おじいちゃんはボーイの前足を握って

「ボー、指切りげんまんじゃ。次に会う時までさよならな、ボーよ」

マーチはボーイとおじいちゃんの指をぺろぺろとなめつづけました。

天国で散歩が出来ないと困るから、とボーイの色あせてすり切れそうな首輪はボーイと
一緒に煙になりました。


おじいちゃんが亡くなる前、少しだけ意識が戻ったとき、おじいちゃんは部屋から見える
庭をのぞき込んで

「おう、ボーか。ちゃんと忘れずにいたんだな。よしよし、今そっちに行くから」

と言いました。

おじいちゃんはボーイの、あの色あせてすりきれそうな首輪につながれたリードを
しっかりと握ると、おばあちゃんの待つ場所へ続く長い階段を、ボーイと並んでゆっくりと
ゆっくりと昇り始めました。


 

                                                                                                             by ちろる



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2008年 10月 17日 | Friends and Pet is Famlly | としより犬のボーイ はコメントを受け付けていません

久しぶりのベタ凪ぎ

今日はシラス、フグはえ縄も出漁しました。
篠島港は閑散としています。
 
お昼にはシラス漁船が夕方になればふぐはえ縄漁船が帰港します。


篠島は一日、海上の安全と豊漁を祈る島になります。



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2008年 10月 16日 | Gallery & photo and People | 久しぶりのベタ凪ぎ はコメントを受け付けていません

伊勢エビ


伊勢の国 神島より、9月中旬の解禁以来3度目の伊勢エビが入荷しました。
(篠島でも伊勢エビの水揚げはありますが、不安定なので)

伊勢エビは調理人が腕をふるうのは盛り付けくらいしかない素材です。
味は出所と鮮度(もちろん活きているもの)で決まってしまいます。
長年、神島の伊勢エビをつかっていますが、自慢の一品です。
コースとは別のご注文になりますが、ぜひ一度お試し下さい。



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2008年 10月 16日 | Gallery & photo | 伊勢エビ はコメントを受け付けていません