篠島散策 其の一

お正月、ぽっかり空いた半日のお休みに島の散策路を歩いてみました。
まずは定番中の定番、日本夕日百選に名を連ねる歌碑公園と加藤清正の枕石です。

三時ジャストに南風を出発しました。
渚沿いに歩くこと400mで登り坂への分岐です。
「歌碑公園、加藤清正の枕石」の案内板があります。
この登りは津波避難経路にもなっています。

ここからは結構な登りです。
やがて篠島小学校、篠島中学校の校門です。
宿からここまで9分でした。

我らが母校です。

我らが母校です。

左を見上げると伊勢湾本船航路を通過する船舶を監視するレーダーサイトが見えます。
ここから下りになります。
下り終えると可愛い案内板があります。
右へ行けば加登清正の枕石、左は歌碑公園へ向かう道です。

まずは枕石へ向かいます。
小学校のグランドを通過して登りになります。
右なら右、左なら左と、同じ足ばかり枕木をまたぐ間の悪い階段です
途中でスイッチしましょう。

階段を登り切ると木漏れ日と落ち葉の道になります。

まるで植えられたかのような水仙の小径になります。
島にはいたるところに水仙の群落があります。
ほとんどが八重の水仙で、一月下旬頃から咲き始め
水仙の香りも楽しめる散策となります。

最後の下りは傾斜もややきつく、転倒に注意して下さい。

加登清正の枕石に到着です。
宿からここまで所要19分でした。

ここは南風が崎(まぜがさき)とよばれ、絶好の撮影ポイントでもあります。
下って左手に目をやれば、ここにも400年の風波に耐えた石切の跡がくっきり見えます。

これが加藤清正の枕石です。
どうしても運び出せなかったという巨岩です。

南風が崎は、あまり知られていいませんが隠れ釣りポイントでもあります。
春は未明のメバル、夜が明けてからアイナメ、夏は投げでキス、ルアーでシーバス
夏から秋にかけて黒鯛やメジナ、冬は夜間のメバルと、子供の頃は何度も通った場所です。
南東の風が強い日は釣りになりませんが、冬の北西の風では、よいポイントが
すっぽりと風影になります。
(夜間は十分気をつけて移動して下さい)

歌碑公園から望む松島もよい絵ですが、ここからの松島も雄大です。
ほとんどの島の漁船は松島と南風が崎の間を通過します。

帰りは同じ道を歩きます。
ここにも水仙の群落があります。

アップダウンが足に優しい木漏れ日の道を戻り、可愛い案内板へ戻ります。
枕石から12分でした。
そのまま直進で歌碑公園に向かいます。
舗装された道です。

中学校の分岐から5分ほどで桜の大木をくぐると歌碑公園、万葉の丘に到着です。

歌碑公園展望台です。

中学校と、歩いて来た南風ガ崎を望みます。

松島です、ここに落ちる夕日は多くのファンがカメラを構え、
一瞬の光芒に誰もが無口になります。

遠く伊良湖岬と神島が見えます。

昔、鯨が水揚げされたと言われ、鯨浜(くじはま)という名で呼ばれ
新美南吉の詩にも歌われています。
またここからは多くの縄文、弥生土器が出土します。

眼下の海の安全を守った、かつての灯台も復元されています。

歌碑公園の由来となった歌です。
この歌が歌われた万葉の時から変わらぬ風景が広がっています。

小さな渚も点在しています。
鯨浜も、ここもキス狙いで投げのポイントです。

このあたりは、いたるところにアシタバが自生しています。

来た道をもどります。
歌碑公園から南風まで20分でした。

ペースは意識してゆっくり歩きました。
危険な場所はありませんが、アップダウンもありますので
自転車より歩きがおすすめです。
登りで息が苦しくなったら意識して息を吐いて下さい。
歩き慣れない方は一生懸命息を吸おうとしますが逆効果です。
一休みして深く息を吐けばより新鮮な酸素を取り込め楽になります。
下りでは落ち葉がつもっている時期は滑りますのでご注意下さい。
上り下りの道は普段の歩行ペースの半分のスピードを心がけて下さい。

ゆっくり歩き、写真を撮って一時間10分の散策でした。
歩くスピードでしか見えない景色をお楽しみ下さい。

其の二ではちょっと健脚コースの西山一周を予定しています。

2013年 1月 14日 | Gallery & photo and Others and People



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